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YoUSO-008
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暑いのでパナップが溶けました。
ひぐらしのYOUメドレーのおかげで作業が進まないのは自分の責任。
て、うわああああああああああ皆あああああああああああああああああ!
みんなすきだあああああああああああああ!!!!!!!!!!!
作業妨害用BGMの間違いすぎるううううううう!!!!


というわけで第3新東京市続き。


はじめての方、
この作品を読む前にコチラをごらんください。


水の天使さっちゃんが登場します。
台詞とかはかなり適当に改変してあるので原作との違いを見比べてニヤニヤあざ笑ってやってください。


※書き間違いが多すぎたので修正しまくリング。

決戦、第3新東京市 2.水使(みつかい)




巻き起こされる水流によってごぼ、ごぼ、と水泡が海面めがけて浮上していく。
彼か、彼女か、性別を超越したその存在は、ただ、己が還るべき処を目指す。
そして、巨大な存在が、そこに、上陸した。

爆撃音。
鉄の塊が墜落する音。
鉄の塊が踏み潰される音。
行き交う音のなか、巨大な存在は、ただ、己が還るべき処を目指した。



にわかに慌しくなる元人工進化研究所施設にして、現特務機関ネルフ本部司令室、第一発令所。
そんな動のなか、静を乱すことなく、前線から送られてくるデータを眺める二人の男。
「十五年ぶりだな」
「ああ、間違いない、使徒だ」
机に両肘を突き、顎の前で両手を組んで座る男ゲンドウとその横に立つ冬月コウゾウ。
この機関を牛耳る総司令官と副司令官だった。
「君の息子は、承諾してくれたのか?」
「さあな」
兵器はあれど、パイロットが不在。
緊急事態だというのに二人は特に慌てる様子も無い。
「だが、レイが居る」
ゲンドウの見るモニタの先、そこには指示が下るまで待機を命じられた一人の少女が映し出されていた。
その頭と腕には包帯が巻きつけられているが、レイはまるで何でも無いことのように平然としている。
そんな平然とした静を守る二人の眼前では慌しく動を振りまく前線に指示を飛ばす将校達。
「っ…なんだあれは!」
「あれがヤツのシールドか!?」
今まで其の身に受けていた攻撃を、今度はオレンジ色をした透明度の高い可視障壁で“事前に防いだ”のを見た将校が驚愕の声を上げる。
「おお、A.Tフィールドを展開させるとは」
「予測済みだ」
冬月はゲンドウは尚も体制ひとつ崩すことなく使徒について語る。
「くっ…ならば…」
「我々にも、まだ手があるのだよ!」
将校の一人が、電話の先と「切り札」の交渉を成立させ、其の命令を下す。

N2爆雷、投下。

戦略自衛隊が保持する、現状況下最強の兵器。
モニタは衝撃で映像が荒れ、巨大な存在、使徒の動向はわからないが司令部の視線が釘付けとなる。
「電波障害発生。通信、回復できません」
「目標は生死不明です」
「あの爆発だ、ケリはついているよ」
「君達の出番はどうやら無いようだな」
将校達は勝利を確信しているのか、各々勝手な勝利宣言をし、或ものは感激に拳を振り上げる。
そんな中でゲンドウ達とは違う階層に居るユイがモニタを見ていち早く何かに気づく。
「青葉君、今のところ解析処理して」
最近、新たに部下として加わった青葉シゲルに指示を出す。
「映像回復します」
回復しながらも、いまだゴウゴウと盛る爆炎で荒れる映像。
爆心地を中心に築き上げられたクレーター、そこに存在するエネルギー反応体。
「まさか…生きてる!?」
「そんな!あの爆発で!?」
「我々の…切り札が…!」
モニタの向こうのそれは爆撃のダメージがある程度はあったのか、頭部と思しき「面」が破損していた。
それでも数分もすると吹き飛んだ破損部分の内側から新たな肉が盛り上がり、新たな「面」が生まれる。
「これもまた、予想通り。自己修復機能も備えているようだな」
「一人で敵地に乗り込んでくるのだからな」
将校達の動揺をよそにゲンドウと冬月は使徒の様子を確認するように会話すると、ドゴンと言う音。
再び映像は荒れるが其の中に一機のヘリだった物がなすすべなく落ちていくのが確認できる。
すぐに入った報告によれば、偵察に入ったヘリが打ち落とされた模様。
「成長、しているようね」
司令室内で唯一好戦的な笑みを浮かべたのは、他ならぬユイだった。

「N2爆雷を遣うなんて!バッカじゃないの!」
爆風の衝撃で車を傷つけられたミサトが憤慨しながら地下空間に存在するネルフ本部、
シンジが知る限りでは元人工進化研究所へ通ずるカートレイン、その地上部分へ到着する。
入り口からノーチェックで乗り入れてやろうとすると、当然のごとくそのセキュリティバーがアルピーヌ・ルノーの進入を拒んだ。
「全くせっかく民間人が善意でパイロット送り届けてやろうってのに!気が利かないわね!」
窓を明けていらだち任せにカードキーを差し込めば難なくロックが解除されたので、
彼女が関係者である事はシンジの目にも明らかだったが、ミサトは飽く迄も民間人を装うつもりのようだ。
「碇君、飛ばすわよ!」
「え、はい!?」
ジオフロント直通のカートレインまで、ミサトは文字通り「ぶっ飛ばした」。

その頃、ネルフには使徒殲滅の全権が移り、自衛隊の将校達は憤懣やるかたなく退散していた。
「目標、再び移動を開始しました!」
其の声で発令所に緊張が走る。
モニタ上に再度捉えられた使徒は既に使われていない物も多いとは言え、
建物ビル関係なく、邪魔なものは山ですらも排して目指す処へとゆっくり歩を進めていた。
ゲンドウが重い腰を上げる。
「使徒は今、この場所を目指して必ず来る。本件遂行のため、エヴァンゲリオン初号機を出撃させる」
「パイロット、まだ居ないわよ」
ゲンドウの指令をうけてユイが反論した。
「レイを出す」
「レイは怪我をしているのよ!それに初号機での起動実験はまだ一度も成功したことないわ!」
この二人の夫婦喧嘩は頻繁のことなので司令部の面々は気にしないが、
使徒が迫ってきている状況ではにっちもさっちもいかない。
「ユイさん、私は、大丈夫」
それまで黙っていたレイが沈黙を破る。
「でもあなたが進んで危険な目にあうくらいなら…」
数分前にパイロットを送り届けますと言う報告を受けたきり、葛城ミサトからはいまだになんの連絡も無い。
「今は、そんなこと言ってられる状況じゃないでしょ!緊急時よ緊急時!本当に私大丈夫だから!」
二人の関係は書類の上ではただの上司と部下と言う関係でしか表されない。
それなのに時々、ユイとレイはまるで姉妹か親子のようにお互いを感じる時がある。
モニタ越しに見つめあう、今がその二人のその時だった。
「…それなら、任せるわよ、レイ!」
ユイの了解も得、レイがエントリープラグに搭乗するとオペレータにより起動シークエンスが読み上げられる。
皆が、この試みを息を呑んで見守っていた。
だからこの場を統率すべき最高司令官が副司令官に後のことを託してその場から姿を消したことに気づいた者など、この場を任された当人である冬月を除いて一人も居なかった。
妻である、ユイすらも。

「ここも、結構揺れるね。もうどのくらい経ったのかしら…」
疲れ半分に俯いたヒカリが不安を隠さずに漏らす。
「大丈夫よ、このシェルター母さんが設計に携わったんだから」
滅多に母の話をしないアスカが言うんだから、きっと本当のことなのだろう。
彼女の親友と自認するヒカリはそうだね、と顔を上げた。
「それにしても…いつもうるさいアイツら、今日は静かね」
視線を巡らせるが、見慣れた友人達の中にシンジが見当たらない。
トウジとケンスケは一緒には居るが話が尽きたのか二人してつまらなさそうに各々の時間を過ごしていた。
「碇君、みかけないよね…いつもしつこいくらい三人で絡んでるのに…」
ヒカリがアスカを思ってかぼんやり呟いた。
「まさか…でも、そんな」
そんな話は母からは聞いていない。
綾波レイが第一のパイロットに認定されていたことは知っているから、
レイがこの場に見当たらないことはアスカにとっては別段不思議ではない。
だが、シンジは。
所長の、指令の、息子であるシンジは。
「ねえヒカリ、シンジは点呼の時には、居たわよね」
「え、ええ。そもそも居なかったら今頃大騒ぎよ…アスカ?」
考え込むアスカの様子を見て、ヒカリはどうしたのと尋ねるがアスカは首を振った。
「なんでもない。きっとこの空気に緊張しすぎておなか壊してトイレにでも篭ってるのよね!」
頭の良さであらゆる可能性を頭の中で巡らせるアスカだが、全ての可能性を無理やり押し込めた。
そしてアスカをはじめとする誰一人もが気づかなかった。
担任である葛城ミサト、クラスメイトのシンジ、ひいては常にシンジと行動を共にすることが当たり前と言えば当たり前になってしまったカヲルすらも、この広いシェルタ内のどこにも居ないことを。

「エヴァ初号機…起動しました!」
マヤの言葉には半分は感動が込められていた。
「シンクロ率も苦しいながら、まずまずね…」
画面を覗き込んで苦渋の言葉をもらすユイ以外の発令所の面々は一旦はほっとため息を吐くが、本番はこれからだ。
次は、これを、この「兵器」に乗り込んだレイを、地上に、戦闘に、送り出す。
様々な拘束が解かれ、「兵器」は「兵器」としての能力を開放されていく。
「準備は整ったわ…」
ユイが、拳を握り締める。
モニタの使徒は依然としてこちらに向かっている。
その背景を徐々に見慣れた風景へと変えて。
「発進!」
轟音と共に、「兵器」は射出された。
「エヴァ初号機、出げ…っ」
一歩を踏み出そうとする、そのレイの声が発令所内に響き渡る前に、其の声は途切れた。
「レイ!?」
誰もが目を疑った。
モニタに映し出される少女が、胸を抑えて苦痛に顔を歪めている。
「し、シンクロ率低下してます!」
「パイロット脳波に異常発生!パルス逆流しています!」
「もう、なんなの!?これ以上はレイに無理させられないわ!急いで回収して!」
せっかく起動したのに。
せっかく出撃したのに。
発令所にあがる落胆の声。
しかし一番悔しいのは、レイ自身。
今来た道を戻るレイは、薄れ行く意識の中で荒れ狂うように叫んだ。
『どうして…どうして私を拒むのよ…私と碇君と、どこがどうして違うのよ!』
それは紛れも無い、「兵器」、否、「人造人間エヴァンゲリオン」からの拒絶だったから。

己が還るべき処を目指す、巨大な存在、使徒。
その遥か後方に、それを見守る「もう一人の使徒」。
センサーにも感知されないごく微弱な力で中空での体制を維持しているはずなのに、
「もう一人の使徒」は爆雷による影響、熱風や煙、土埃の存在など感じさせず超然とした態度でそれを見守る。
「行っておいでサキエル。僕の出番を、少しでも…」
背中から伸びるA.Tフィールドにも似た性質のオレンジの羽、悠然と中空を歩く、神の御使いの如き姿。
「先延ばしにしておくれよ」
微笑んだのは誰でもない、渚カヲルだった。
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